今回は、ちょっと変わったリペア
移動の際に、なんだかよく分からない汚れがついてしまったソファのクリーニングです

白いソファーの端に、黒っぽい汚れが付いています。
これが、何の汚れなのかによって対処が違うのですが、原因が分からないので、すこしずつ色々試してみるしかありません。
ここで失敗すると汚れが取れないどころか、輪染みになったりします。

別方向から
写真では分かりにくいですが、擦ったようによごれています。
とは言え触ったくらいでは汚れは落ちません。繊維にこびりついています。
「リンサー」という、水分を吸う掃除機のようなものを使って、中に水分がしみ込んで行かないようにしながら表面を特殊な洗浄剤で洗浄します。
思った以上に中から汚れが出てきました。表面だけでなく中にもしみこんでいたようです。

油性の汚れではなかったようで、一回のトライで落ちました。
こういう汚れ落としで、洗剤などをつけてゴシゴシこすったりすると、その部分の汚れは溶けたとしても、汚れを含んだ洗剤がそのまま繊維を伝って広がり、輪のような跡になってしまいます。
きれいな布で、汚れ部分を叩くようにして、布に汚れを移していくようなイメージですね。
なおかつ、中に水分を残さないように

少しでも水分が残っていると、カビや悪臭のもととなります。
リンサーなどを使っても、完全に水分を除去することは難しいので
・水分をできるだけ使わない
・その場で出来るだけ取り除く
・十分乾燥させる
事が大事かと。
なお、ベンジンなどの染み抜き材は、水分の心配はいりませんが、輪染みになったり、最悪の場合は繊維を傷めたりしますので、使用には十分注意が必要です。
今回はスムーズに汚れが取れ、短時間で終わりましたが、
中には汚れの原因が分からず、悪戦苦闘することもあります。
そのうちそれも紹介いたします。
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