賃貸住宅の巾木
湿気を吸って木が膨らみ、塗装を割って突き破っています。
※「巾木」とは、壁の一番足元,床との境目にある長い木です。
壁が直接傷ついたり汚れたりするのを防止する役目も担っています。
それもあって、傷がついても比較的簡単に交換できるものなのですが、この家の巾木は特殊な形状で、交換しようにも、同じものが手に入りません。
交換するとなると、全部をする新しくかありません。
そこで、リペアの出番です。
湿気を吸って膨張し、表面の塗装を突き破ってスポンジ状の下が露出し、大変な事になっています。
表面を削っても、下からどんどん盛り上がって崩れてきます。
まずは特殊樹脂を浸透させて崩れを防いだうえで、削り、パテを使って元通りの形に復元しますが
特殊な形状の、三つの線が集まった先端の造形で、三次元的な作業となり苦労しました。
着色、木目を描いて、コーティングして完成です。
これで敷金取られることもないと喜んでいただきました。
経年劣化もあり、実際にどの程度まで取られるかは一概には言えませんが、きれいになっているに越したことはありません。
何より、傷ついたままでは見るたびに憂鬱になります。
交換した方が安く済む場所であれば、交換をお勧めします。
このように、交換できない所、替えの効かないものなどを直していくのが
リペアです。
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